【2026年版】墓じまいの費用が払えない…そんなときに使える5つの解決策

墓じまい

「墓じまいをしなければと思っているんだけど、費用がどうしても出せなくて」

親戚の集まりでそんな話が出たのは、去年の秋のことです。
お墓の管理が難しくなったのに、まとまったお金がない。
そういう状況、実はかなり多いようなんです。

墓じまいの費用は、状況によっては数十万円になることもあります。
「いますぐ払える金額じゃない」と感じる方がいても、当然だと思います。

この記事では、費用が払えないときでも墓じまいを進める方法を、できるだけ具体的にご紹介します。


墓じまいの費用はいくらかかるのか

まず、費用の全体像を確認しておきましょう。

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「払えない」と感じるかどうかは、実際の金額を知ってからでも遅くありません。
思ったより少ない場合もあれば、やはり工夫が必要な場合もあります。

墓じまいにかかる費用の内訳は、大きく4つに分かれます。

費用の項目 目安金額 備考
墓石の撤去・解体工事 10〜30万円 墓地の広さや立地による
離檀料(お寺へのお礼) 0〜30万円 檀家関係の有無・寺院による
改葬許可申請(役所手続き) 数千円 証明書発行費用のみ
遺骨の新しい納骨先費用 5〜100万円以上 散骨・樹木葬・永代供養によって大きく異なる

合計すると、シンプルなケースで15〜40万円ほど、
寺院との関係や納骨先によっては50万円以上になることもあります。

正直、一度に出せる金額ではない、という方も多いと思います。

ただ、費用の幅が広いということは、選び方によって大きく変えられるということでもあります。


費用が払えないときの5つの解決策

「お金がないから墓じまいができない」とあきらめる前に、次の5つを順番に確認してみてください。

解決策1 分割払い・ローンを使う

墓石の撤去工事を行う業者の中には、分割払いに対応しているところもあります。
まずは見積もりの際に「分割払いはできますか?」と聞いてみてください。
意外と柔軟に対応してもらえることがあります。

また、葬儀・法要専用のローン(メモリアルローン)という選択肢もあります。
葬儀費用だけでなく、墓じまいの費用にも利用できる商品があります。

メモリアルローンとは

葬儀・法要・墓じまいなどの費用を目的とした専用ローンです。
カードローンよりも金利が低めの商品もあり、数十万円単位を3〜5年で分割して返済するイメージです。

ただし、ローンを使う前に確認しておいてほしいことが2つあります。

金利をきちんと確認すること。
返済後の総支払額が、当初の費用より大幅に増えないかを計算してから契約してください。

返済計画を立ててから借りること。
「とりあえず借りてしまえ」ではなく、毎月いくら返せるかを先に考えておくと安心です。

解決策2 親族で費用を分担する

墓じまいは、「長男だから全部負担しなければ」と思いがちです。
でも、法的にはそういうルールはありません。

お墓は家族・親族共有の財産という考え方もあり、費用を兄弟や親族で分け合うことは自然なことです。

私の知人の場合、4人兄弟で均等に負担したところ、一人あたり8万円ほどで済んだそうです。
「一人では払えない金額でも、分けると払える」というケースは少なくありません。

話し合いを切り出すのは気が重い、という方もいると思います。
そんなときは「業者から見積もりをもらって金額を共有する」ことから始めると、具体的な話が進めやすくなります。

親族への打診がうまくいくコツ

金額だけを伝えるのではなく、「このままにしておくと管理費が毎年かかり続ける」という現実も一緒に伝えると、理解を得やすいです。

解決策3 補助金・助成金を活用する

お墓のある自治体によっては、改葬(遺骨の移動)費用の一部を補助している場合があります。

補助額は数万円規模のことが多いですが、費用の足しにはなります。
まず「お墓のある市区町村 改葬 補助金」で検索するか、市区町村の窓口に直接確認してみてください。

注意点が一つあります。
補助の対象は「自分が住んでいる自治体」ではなく、「お墓がある自治体」のことが多いです。
離れた場所にお墓がある場合、現地の自治体に問い合わせてみてください。

解決策4 費用がかかりにくい納骨先を選ぶ

永代供養の種類や費用の相場については、墓じまいと永代供養の費用・移転先の種類別相場で詳しく解説しています。

墓じまいの費用で大きな差が出るのが、遺骨の新しい納骨先です。

樹木葬や永代供養墓、散骨などを選ぶと、従来の個別墓を新たに建てるより大幅に費用を抑えられます。

納骨先の種類 費用の目安 特徴
永代供養墓(合祀) 3〜15万円 合同のお墓。維持費不要
樹木葬 10〜30万円 自然の中への埋葬。人気が高い
散骨 5〜20万円 海や山などへの散骨
新たな個別墓 100万円〜 従来型。費用が大きい

「立派なお墓を建て直さなくてもいい」と気持ちを切り替えると、費用を大きく下げられます。
故人を丁寧に供養することと、費用をかけることはイコールではありません。

解決策5 工事費用の見積もりを複数社で比較する

見積もりの取り方や比較のポイントは、墓じまいの見積もりは何社に依頼すべき?にまとめています。

墓石の撤去工事費は、業者によって2〜3倍の差が出ることがあります。

1社だけに見積もりを取ると、その金額が「相場」かどうか判断できません。
最低でも2〜3社に見積もりを依頼することで、適正な金額がわかります。

ちなみに私が知っている事例では、最初に連絡した業者が28万円の見積もりを出したあと、別の業者に頼んだら17万円で済んだ、というケースがありました。
同じ工事内容でも、業者選びで11万円の差が出ることがあります。


例えば複数社に見積もりを取った場合、28万円・33万円・11万円のように業者によって差が出ることがあります。

離檀料でもめないための注意点

費用の話で意外と大きくなりやすいのが、離檀料です。

離檀料とは、長年お世話になったお寺に、檀家を離れるときに渡すお礼のことです。
明確な決まりはなく、法的な義務もありません。

ただ、お寺によっては「数十万円を要求された」という話もあります。

離檀料のトラブルを防ぐために
  • 最初に「お気持ちで構いません」と伝えるお寺が多いです
  • 一般的な目安は3〜10万円程度とされています
  • 金額に納得できない場合は、弁護士や行政書士に相談することも選択肢です
  • 「高額な離檀料を請求されて払えない」という相談は、消費生活センターでも受け付けています

離檀料が想定外に高くなりそうなときは、一人で悩まず専門家に相談してください。


費用が払えないからといって放置するとどうなるか

「お金がないから、とりあえず後回しにする」という選択もあります。
ただ、放置するとどうなるかも知っておいてほしいです。

管理費・年間使用料が発生し続けます。
お寺や霊園にお墓がある場合、毎年数千〜数万円の管理費がかかります。

無縁墓として撤去される可能性があります。
管理費が長期間滞ると、霊園側が無縁墓と判断して遺骨を合祀することがあります。

次の世代にそのまま引き継がれます。
先延ばしにすればするほど、子どもや孫の代に負担が移ることになります。

「今すぐ払えないから考えない」ではなく、「どうすれば対処できるか」を少しずつ動き始める方が、長い目で見ると負担が少なくなります。


墓じまい 費用 払えないに関するよくある質問

Q1. 費用が本当に払えない場合、どこに相談すればいいですか?

お墓のある市区町村の窓口が最初の相談先です。
補助金制度の有無、改葬手続きの方法を教えてもらえます。
また、葬祭業者や墓じまい専門業者に相談すると、費用を抑えたプランを提案してもらえることもあります。

Q2. 生活保護を受けていても墓じまいはできますか?

墓じまいの費用が生活保護費から出ることは通常ありません。
ただし、葬儀扶助の対象となるケースもありますので、担当のケースワーカーに相談してみてください。
また、費用を抑えた永代供養(合祀型)を選ぶことで、数万円の範囲で対処できる場合もあります。

Q3. ローンを借りる場合、どこで申し込めばいいですか?

お墓が自治体の補助対象かどうかも確認してみてください。墓じまいの補助金・助成金と自治体別の一覧で調べ方を紹介しています。

葬儀社・石材店が提携している信販会社のローンを利用するのが一般的です。
また、一部の信用金庫や地方銀行が「メモリアルローン」として提供している場合があります。
金利は年3〜8%程度が目安です。申し込み前に複数社を比較してみてください。

Q4. 親族が費用負担に同意しない場合はどうすればいいですか?

法的には、祭祀財産(お墓・仏壇など)の継承者(祭祀主宰者)が墓じまいの決定権を持つとされています。
ただし、一方的に進めると親族間のトラブルになりやすいです。
費用の見積もりを提示して話し合う、行政書士や専門家を交えて進めるなど、丁寧なプロセスが大切です。

Q5. 複数のお墓があるときは、まとめて安くできますか?

複数のお墓を同じ業者に依頼すると、まとめ割引の交渉ができる場合があります。
また、遺骨を1か所の永代供養墓にまとめることで、納骨先の費用も抑えられます。
複数墓の整理は費用がかさみますが、一括で進める方が手続きもまとめてできてスムーズです。


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まとめ|費用が払えないからといって、あきらめないでください

墓じまいの費用が払えないと感じたときの対処法を整理します。

  • 分割払いやローンで、まとまった費用を分散できます
  • 親族で費用を分担することは、自然で合理的な選択です
  • お墓のある自治体の補助金・助成金を確認してみてください
  • 永代供養や散骨を選ぶと、納骨先の費用を大きく抑えられます
  • 複数社への見積もりで、工事費を適正化できます

費用の問題は、一人で抱え込まなくて大丈夫です。
分割払いや親族との分担など、現実的な方法はきっと見つかります。

先祖のお墓を大切にしたい気持ちは、費用をかけることとは別のことです。
丁寧に向き合いながら、無理のないペースで進めていただければと思います。

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