【2026年版】改葬許可申請書の書き方と手順|役所への届け出から許可証取得まで

墓じまい

墓じまいを進めるとき、必ず必要になるのが「改葬許可申請(かいそうきょかしんせい)」です。

改葬とは、現在のお墓から遺骨を取り出して別の場所に移すことを指します。移動するだけなので自由にできそうに思えますが、行政への届け出が法律で義務づけられています。

私も初めて改葬するとき、役所の窓口で「書き方がよくわからなくて…」と正直に伝えました。担当の方が丁寧に教えてくれたので、意外とスムーズに進められました。今回は、その経験をもとに書き方と手順を整理します。

改葬許可申請とは何か

改葬許可申請は、現在お墓がある市区町村の役所に提出する書類です。「このお墓の遺骨を移します」と行政に届け出る手続きです。

申請後に発行される「改葬許可証」は、新しいお墓の受け入れ側でも求められる場合があります。手続きを後回しにすると、移転先での受け入れができなくなることもあるので、早めに動くほうが安心です。

改葬に必要な書類一覧

書類名 入手先 備考
改葬許可申請書 市区町村役所またはウェブサイト 自治体によって書式が異なる
埋葬証明書(または収蔵証明書) 現在の墓地管理者(寺院・霊園等) 遺骨が埋葬されていることを証明する
受入証明書 移転先の墓地管理者 新しいお墓が受け入れを認めていることを証明する
墓地使用許可証(または管理証明書) 現在の墓地管理者 自治体によっては不要な場合もある

「埋葬証明書」と「受入証明書」は、それぞれ現在の墓地管理者と移転先の墓地管理者に依頼して発行してもらいます。自分では用意できない書類なので、先に両方の管理者に連絡を取っておく必要があります。

申請書の書き方(各項目の解説)

申請書の書式は自治体によって違いますが、主に以下の項目を記入します。

申請者について

申請者は、改葬を行う「墓地使用者」(お墓の名義人)が原則です。名義人がすでに亡くなっている場合は、その遺族(祭祀承継者)が申請します。

住所・氏名・生年月日・現在の墓地の所在地を記入します。墓地の住所は管理証明書か現地で確認してください。

遺骨の情報について

「誰の遺骨を移すか」を記入します。氏名・死亡年月日・埋葬年月日などです。複数の遺骨を移す場合は、それぞれについて記入が必要です。

「死亡年月日がわからない」というケースもよくあります。不明な場合は「不明」または「昭和○年頃」のように記入できることが多いです。役所の窓口でその場に確認するのが一番確実です。

移転先の情報について

移転先の墓地名・所在地・管理者を記入します。受入証明書の内容をそのまま転記すれば、間違いがありません。

申請から改葬許可証を受け取るまでの流れ

  1. 移転先の墓地管理者に連絡し、受入証明書を発行してもらう
  2. 現在の墓地管理者(寺院・霊園)に連絡し、埋葬証明書を発行してもらう
  3. 役所で改葬許可申請書を入手して記入する
  4. 書類一式を役所に提出する
  5. 改葬許可証を受け取る(即日または数日後)
  6. 改葬許可証を持参して、現在のお墓から遺骨を取り出す
  7. 移転先のお墓に遺骨を納める

役所への提出は、郵送で受け付けている自治体もあります。遠方に住んでいる場合は事前に確認しておくと手間が省けます。

よくある記入ミスと対処法

申請書で多いミスを3つ紹介します。

まず、申請者の名前が「現在の墓地名義人」と一致していないケースです。名義が親や祖父母のままになっている場合、続柄を明記する必要があります。

次に、複数の遺骨があるのに1人分しか記入していないケースです。同じお墓に複数の遺骨が眠っている場合は、全員分の記入が必要です。把握できていない場合は、墓地管理者に確認してみてください。

もう一つは、受入証明書と申請書の移転先情報が一致していないケースです。移転先の正式な施設名・所在地を受入証明書で確認してから記入してください。

ミスがあっても、その場で修正できる場合がほとんどです。「間違えたら大変」と思わず、わからなければ窓口で聞いてしまうのが一番早いです。

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まとめ

改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の役所で行います。必要書類は「改葬許可申請書」「埋葬証明書」「受入証明書」が中心で、申請書の書式は自治体ごとに異なります。

書類集めに時間がかかることが多いので、墓じまいを決めたら早めに動くことをおすすめします。

墓じまい全体の手続きの流れについては、墓じまいの手続きと流れで詳しく解説しています。費用面が気になる方は墓じまいと永代供養の費用相場もあわせてご覧ください。

申請が窓口で止まったとき——私の体験

役所の窓口に行ったとき、「この書類では受け付けられません」と言われて戸惑ったことがあります。

原因は、改葬元のお寺の「埋蔵証明書」の様式が古かったことでした。お寺によっては、何年も前に作った様式をそのまま使っている場合があります。役所の担当者に「最新の様式を確認してもらえますか」とお願いして、やり直してもらいました。

ちょっと話がそれますが、役所の担当者は思ったよりも親切でした。「こういう場合はどう書けばいいですか」と聞けば、丁寧に教えてくれます。一人で抱え込まず、遠慮なく聞くのが一番の近道です。

よくある質問と回答

Q. 改葬許可申請は本人でないとできませんか?

代理人による申請も可能です。委任状と代理人の本人確認書類を持参すれば、家族や司法書士などに依頼できます。遠方に住んでいる場合は、現地の行政書士に頼む方も多いです。

Q. 申請してからどれくらいで許可証が出ますか?

多くの自治体では、書類が揃っていれば即日〜1週間程度で発行されます。ただし混雑状況によって変わるため、余裕を持ったスケジュールで進めるのが安心です。

Q. 許可証を紛失してしまったら?

改葬許可証を紛失した場合は、発行した自治体の担当窓口に再発行を申請します。再発行の手数料や手順は自治体によって異なるため、まずは窓口に電話で確認しましょう。

Q. 改葬先が別の都道府県の場合は?

現在のお墓がある自治体に改葬許可申請を行い、許可証を受け取ります。改葬先のある自治体への申請は不要です。許可証を改葬先の墓地・霊園に提出すれば受け入れてもらえます。

手続きに不安な方へ——専門家に相談する選択肢

改葬許可申請は、書類さえ揃えば自分でできます。ただ、「何から始めればいいかわからない」「遠方でなかなか動けない」という場合は、墓じまいの専門業者や行政書士に一括して依頼する方法もあります。

費用はかかりますが、書類の準備からお寺との交渉まで代行してくれるため、精神的な負担がかなり軽くなります。無料相談を受け付けているところも多いので、まず話を聞いてみるだけでも違います。

改葬・墓じまいの専門業者への無料相談は、費用の見当をつけるだけでも役に立ちます。

改葬にかかる期間の目安

改葬許可申請から、新しいお墓への移設完了までの期間は、一般的に2ヶ月〜半年程度です。手順が多いぶん、早めに動き始めることをお勧めします。

ステップ 目安期間 備考
家族間での合意 1〜2ヶ月 親族全員の同意が必要なケースもある
改葬先の決定・契約 1〜2ヶ月 永代供養・樹木葬・納骨堂など選択肢が多い
改葬元への連絡・書類準備 2〜4週間 お寺との関係性によって時間が変わる
役所への申請・許可証取得 即日〜1週間 書類が揃っていればスムーズ
遺骨の取り出し・移送 1〜2週間 石材店・業者との調整が必要
改葬先での納骨 日程調整次第 法要を伴う場合は僧侶の手配も

この点は私もまだよくわかっていないのですが、地域によって役所の対応期間にかなり差があるようです。急いでいる場合は、最初に役所に電話して確認しておくのが確実です。

「前の墓地の離壇料」が問題になるケース

改葬を申し出たとき、お寺から「離壇料(りだんりょう)」を請求されることがあります。これはお寺への感謝や迷惑料として支払う金銭で、法律的な義務はありませんが、慣習として求められる場合があります。

相場は3万〜30万円程度と幅がありますが、「支払いが高すぎる」と感じた場合は、法テラスや行政書士に相談することもできます。こうした費用も含めて、改葬全体の予算を考えておくことが大切です。

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